あれぇ。 「そっ、か」 それ以後、会話がはずむこともないまま、先に食べ終わった芹沢くんが、静かにお茶をのみながら携帯を見ている ……携帯ばっかり見てるけど、何してるのかな。 私はちょっと急ぎぎみで食べはじめた。 待たせちゃいけない、そう思ったんだけど。 「いいよ、ゆっくりで」 「でも、芹沢くんはやく帰らないといけないでしょ?」