「いらっしゃい」 厨房から、おじさんの声がして、中からその声の主が店内に出てきた 湯飲みにはいった熱い煎茶が出てきて、厨房の入り口には大きな字でメニューがかいた黒板がある。 テーブルに向かい合うようにして座った私達は、同じようにそのメニューに視線を向ける。 焼き肉定食、しょうが焼き定食、コロッケ定食、焼き魚定食、ラーメン ら、ラーメン!? 「ラーメン……て、定食なの?」