無口な彼の、ヒミツと本心




息が、詰まる。

酸素不足、あーもう緊張の限界。





けれど、芹沢くんからの応答はなく、私は足元からバックをとりあげると振り返った



「芹沢――」


「帰れる?」


「……え?あ、うん」



無表情の芹沢くんは、そうとだけ言うと先に歩きはじめた



「あ、あの」