学校でレポートを仕上げて出てきたら、 この大雨だ。 そういえば台風が来てるとか、そんな話聞いた気がした。 雨は激しさを増し、傘もまともにさせない。 「ついてねぇ...」 傘をさすのはのはあきらめて 急いで近くの古本屋へ駆け込む。 古本屋といっても こんな時間に店を開けているはずもなく 軒下で硝子戸に身体をくっつけるようにしてじっとしていた。