(何事もなくて良かったと…安心したんだよ…!)
言い訳する。
ワザとじゃねぇ…ってな。
「…じゃあコレ借りて帰ります」
男性客の声。
しまった。俺は今、何を考えてた…?
「…どうぞ。じっくり読んでみて下さい」
うわべだけの言葉を返す。
自分では見てないだけに、詳しい内容なんか説明できない。
話題作と言うからには面白い筈ですよ…と、その程度しか答えれない。
(つまらねぇ館長だな…俺は……)
ジイさんの後を継いだだけ。
自分で読んだ本はごく僅か。
ここにある本の、五分の一も読んでねぇ。
貸し出しカウンターで、あいつが客と話してる。
借りることになった本についてだろうか、妙にイキイキとした表情を見せる。
楽しそうで嬉しそうで……あんなふうに弾んで話してみたいと思う。
あいつなら、自分を癒してくれそうな気がする。
いつも都合よく使ってたけど、全てはそれが目的だったような気もする…。
『…手を使うな!』
昨日の言い方が悪かったのは認める。
むやみに使わせて、治りにくくなっても困ると思ったからだ。
目を潤ませて、一粒だけ溢れた涙に、ぎゅっと胸を掴まれた。
…何も言えなかった。
早く治せも、お前の為だ…も……。
(……妹を引っ張り込んだのは、俺じゃねぇ…もな…)
ーーー そんな次から次へ引っ張り込めるか。
大体、あいつの妹だってだけで、俺のタイプでもなんでもない。
美人って奴は大抵三日で飽きる。
世の中の通説通りだ。
言い訳する。
ワザとじゃねぇ…ってな。
「…じゃあコレ借りて帰ります」
男性客の声。
しまった。俺は今、何を考えてた…?
「…どうぞ。じっくり読んでみて下さい」
うわべだけの言葉を返す。
自分では見てないだけに、詳しい内容なんか説明できない。
話題作と言うからには面白い筈ですよ…と、その程度しか答えれない。
(つまらねぇ館長だな…俺は……)
ジイさんの後を継いだだけ。
自分で読んだ本はごく僅か。
ここにある本の、五分の一も読んでねぇ。
貸し出しカウンターで、あいつが客と話してる。
借りることになった本についてだろうか、妙にイキイキとした表情を見せる。
楽しそうで嬉しそうで……あんなふうに弾んで話してみたいと思う。
あいつなら、自分を癒してくれそうな気がする。
いつも都合よく使ってたけど、全てはそれが目的だったような気もする…。
『…手を使うな!』
昨日の言い方が悪かったのは認める。
むやみに使わせて、治りにくくなっても困ると思ったからだ。
目を潤ませて、一粒だけ溢れた涙に、ぎゅっと胸を掴まれた。
…何も言えなかった。
早く治せも、お前の為だ…も……。
(……妹を引っ張り込んだのは、俺じゃねぇ…もな…)
ーーー そんな次から次へ引っ張り込めるか。
大体、あいつの妹だってだけで、俺のタイプでもなんでもない。
美人って奴は大抵三日で飽きる。
世の中の通説通りだ。

