『OーGATA図書館』ーーー
古いロゴ文字の看板を前にして、私は少し緊張してた。
さっきの紙切れを思い出す。
あの文字を緒方さんが書いたとして、今朝は一体どんな顔をしてるのか。
(…ジキルの方…?ハイドの方…?)
優しい顔と怖い顔とが浮かんでくる。
いつもの館長としての顔なら前者だけど…果たして今日は……
ごくっ…と唾を飲み込む。
裏口のドアを思いきって開けた。
「…おはようございます……」
館内に響く声。
返事はない。
…と言うことは、棚のどこかにいるんだ…。
(どこだろ…?)
中を探し出す。
狭い館内には、無理矢理並べられたような棚が三つ。
どこも倒れてきそうなくらい、びっしりと本が詰め込まれてる。
棚と棚の間は狭くて、ギリギリ人がすれ違えるくらい。
その一番端の隅っこで、緒方さんは床に座り込んでた。
(…寝てる……)
左手に本を持ったまま。
片付けてる途中で、眠くなったに違いない。
(…昨夜も遅くまで、マンガ描いてたんだ…)
目の下にクマがある。
朝ご飯はちゃんと食べたんだろうか…。
(…って言うか、気にしなくていいんだって!…)
ルナがいるんだから、私はお払い箱になったの!…と、もう一度自分に言い聞かす。
(でも……)
そっ…と近づいてみる。
平たくて薄いメガネの奥が落ち窪んでる。
今朝の顔はお疲れ気味。苦しそうな寝顔をしてる。
『…きゅぅぅぅん…』
胸が苦しくなる。
苦しくなると言うより、なんだか痛い。
「…って…ホントに…イタタタ…!」
古いロゴ文字の看板を前にして、私は少し緊張してた。
さっきの紙切れを思い出す。
あの文字を緒方さんが書いたとして、今朝は一体どんな顔をしてるのか。
(…ジキルの方…?ハイドの方…?)
優しい顔と怖い顔とが浮かんでくる。
いつもの館長としての顔なら前者だけど…果たして今日は……
ごくっ…と唾を飲み込む。
裏口のドアを思いきって開けた。
「…おはようございます……」
館内に響く声。
返事はない。
…と言うことは、棚のどこかにいるんだ…。
(どこだろ…?)
中を探し出す。
狭い館内には、無理矢理並べられたような棚が三つ。
どこも倒れてきそうなくらい、びっしりと本が詰め込まれてる。
棚と棚の間は狭くて、ギリギリ人がすれ違えるくらい。
その一番端の隅っこで、緒方さんは床に座り込んでた。
(…寝てる……)
左手に本を持ったまま。
片付けてる途中で、眠くなったに違いない。
(…昨夜も遅くまで、マンガ描いてたんだ…)
目の下にクマがある。
朝ご飯はちゃんと食べたんだろうか…。
(…って言うか、気にしなくていいんだって!…)
ルナがいるんだから、私はお払い箱になったの!…と、もう一度自分に言い聞かす。
(でも……)
そっ…と近づいてみる。
平たくて薄いメガネの奥が落ち窪んでる。
今朝の顔はお疲れ気味。苦しそうな寝顔をしてる。
『…きゅぅぅぅん…』
胸が苦しくなる。
苦しくなると言うより、なんだか痛い。
「…って…ホントに…イタタタ…!」

