「……こんな薬しかないのか?…」
赤茶色の軟膏を塗りながら、緒方さんは呆れるように聞きました。
「だってコレ、ヤケドに効くって書いてあったんですよ…まあヤケド以外にも皮膚疾患全般に効くっていうキャッチフレーズでしたけど…」
「お姉ちゃんって、そういうのに弱いよね…」
スリッパも美脚効果があるって言うんで買ったよね…と、ルナは余計な一言を付け加えた。
「アホか…そんなの間に受けるなよ」
呆れ返った緒方さんが、軟膏を塗った上からガーゼで保護します。
くるくると、指に包帯を巻いてく。
その指の動きは繊細で、すごく滑らかだった。
「…お上手ですね…お医者さん?」
ルナも感心してる。
「…いや、ただの図書館長だけど…」
緒方さんは愛想のないまま答えます。
いつも通りの館長の顔ではありません。どちらかと言うと別顔の方。
「館長さん?…じゃあ、もしかして、お姉ちゃんの上司⁉︎ 」
「…そうよ。たまたま隣り合わせに暮らすことになったけど…」
おかげで今、ひどい目に遭ってるのよ…と、本人を目の前にしては言えない……。
「へぇ〜偶然!運命みたい!」
『運命⁉︎ 』
ビックリして声が揃いました。
緒方さんと顔を見合わせる。
それから慌てて逸らした。
「ほら、マンガでもテレビでもよくあるじゃん!偶然の出会いが運命の相手になる!とか…」
「くだらん」
「バカバカしい…」
2人の意見は一緒。
そんな事で運命が決まってしまったら、絶対、面白くなんてありませんから。
赤茶色の軟膏を塗りながら、緒方さんは呆れるように聞きました。
「だってコレ、ヤケドに効くって書いてあったんですよ…まあヤケド以外にも皮膚疾患全般に効くっていうキャッチフレーズでしたけど…」
「お姉ちゃんって、そういうのに弱いよね…」
スリッパも美脚効果があるって言うんで買ったよね…と、ルナは余計な一言を付け加えた。
「アホか…そんなの間に受けるなよ」
呆れ返った緒方さんが、軟膏を塗った上からガーゼで保護します。
くるくると、指に包帯を巻いてく。
その指の動きは繊細で、すごく滑らかだった。
「…お上手ですね…お医者さん?」
ルナも感心してる。
「…いや、ただの図書館長だけど…」
緒方さんは愛想のないまま答えます。
いつも通りの館長の顔ではありません。どちらかと言うと別顔の方。
「館長さん?…じゃあ、もしかして、お姉ちゃんの上司⁉︎ 」
「…そうよ。たまたま隣り合わせに暮らすことになったけど…」
おかげで今、ひどい目に遭ってるのよ…と、本人を目の前にしては言えない……。
「へぇ〜偶然!運命みたい!」
『運命⁉︎ 』
ビックリして声が揃いました。
緒方さんと顔を見合わせる。
それから慌てて逸らした。
「ほら、マンガでもテレビでもよくあるじゃん!偶然の出会いが運命の相手になる!とか…」
「くだらん」
「バカバカしい…」
2人の意見は一緒。
そんな事で運命が決まってしまったら、絶対、面白くなんてありませんから。

