「お姉ちゃんから、郵便物を預かってきました!是非、読んで欲しいそうです!」
差し出されたピンク色の封筒に書かれた文字は、確かに彼女のものだった。
それを受け取り、妹の方を見た。
「リリィは…?」
体のことが気になった。
出血が多かった上、傷も結構デカかった。
首筋だったことを含め、医師は「丁寧に縫合した…」と話してた。
抜糸はそろそろだと思う。
それさえ済めば、退院も近づくはずだ。
「お姉ちゃんは元気です。毎日、いろんな人から質問攻めにされて困ってます。レイさんのことも心配してるみたいでした。それから……あっ、そっか。これはナイショだったか…」
独り言を言って、妹は俺に笑って見せた。
「その手紙を読めば、お姉ちゃんのことが分かると思います。今夜は隣に泊まりますから、もし返事を書いたなら、明日病院へ持って行きます!」
ウインクをして「おやすみなさい」と頭を下げた。
妹が隣のドアを開けて中に入るのを確かめてから、自分もドアを閉めた。
玄関口に佇んだまま、ピンク色の封筒を眺める。
封筒の表には何も書かれてない。
裏に自分の名前を書いてるだけだ。
『友坂 百合』
女性らしい文字は、あの履歴書のままだった。
その懐かしい文字を見ながら、封筒の口を切った。
分厚い便箋の束に驚いた。
四つ折りにされた紙を開いて、一番上の紙を見た。
『漫画家のオガタ レイさんへ』
そう書き出された手紙を、俺は仕事用の机について読み始めたーー。
差し出されたピンク色の封筒に書かれた文字は、確かに彼女のものだった。
それを受け取り、妹の方を見た。
「リリィは…?」
体のことが気になった。
出血が多かった上、傷も結構デカかった。
首筋だったことを含め、医師は「丁寧に縫合した…」と話してた。
抜糸はそろそろだと思う。
それさえ済めば、退院も近づくはずだ。
「お姉ちゃんは元気です。毎日、いろんな人から質問攻めにされて困ってます。レイさんのことも心配してるみたいでした。それから……あっ、そっか。これはナイショだったか…」
独り言を言って、妹は俺に笑って見せた。
「その手紙を読めば、お姉ちゃんのことが分かると思います。今夜は隣に泊まりますから、もし返事を書いたなら、明日病院へ持って行きます!」
ウインクをして「おやすみなさい」と頭を下げた。
妹が隣のドアを開けて中に入るのを確かめてから、自分もドアを閉めた。
玄関口に佇んだまま、ピンク色の封筒を眺める。
封筒の表には何も書かれてない。
裏に自分の名前を書いてるだけだ。
『友坂 百合』
女性らしい文字は、あの履歴書のままだった。
その懐かしい文字を見ながら、封筒の口を切った。
分厚い便箋の束に驚いた。
四つ折りにされた紙を開いて、一番上の紙を見た。
『漫画家のオガタ レイさんへ』
そう書き出された手紙を、俺は仕事用の机について読み始めたーー。

