コウヤが不起訴処分で釈放されたと聞いたのは、あの日から一週間後のことだった。
傷害事件として訴えたくない…と言っていた、彼女の意思通りになった。
複雑な思いで、仕事部屋を見渡した。
壁に沿って並べてある机の一つを、いつもコウヤが使ってた。
指示通りに的確に動いてくれる奴だった。
仲間として、友人として、信頼していた。
俺のそんな態度を間違って受け止めたのは奴だとしても、勘違いさせたのは、やはり俺。
二度と同じ過ちを繰り返さない為にも、漫画は諦めるしかない。
あの日、腕の中で死に近づこうとしてる彼女を抱きながら、俺は何は無くても、コイツさえ生きてればいい…と願った。
その願い通りに戻ってきてくれた。
後はそのまま、今の状況を受け入れればいい…。
漫画の道具を片付けようと、段ボール箱を開いた。
ペン立ての中に突き刺さってるペンを握りしめ、部造作に中へ放り込んだ。
荒っぽく備品を片付けながら、ヤケクソようにやってる自分に気づいた。
誰かに止めて欲しいと思う反面、何にも代わらない彼女のことを考えた。
ピンポーン…とインターホンが鳴った。
夜の9時なんかに人が訪ねてくるのは珍しいな…と思いつつ、玄関へと向かう。
「…誰?」
ドアロックを外す前に聞いた。あの事件以来、やたらとドアを開けなくなった。
「友坂です!妹のルナです!」
甲高い声が聞こえた。
彼女に声だけが似てる妹が、開けたドアの向こうに立ってた。
傷害事件として訴えたくない…と言っていた、彼女の意思通りになった。
複雑な思いで、仕事部屋を見渡した。
壁に沿って並べてある机の一つを、いつもコウヤが使ってた。
指示通りに的確に動いてくれる奴だった。
仲間として、友人として、信頼していた。
俺のそんな態度を間違って受け止めたのは奴だとしても、勘違いさせたのは、やはり俺。
二度と同じ過ちを繰り返さない為にも、漫画は諦めるしかない。
あの日、腕の中で死に近づこうとしてる彼女を抱きながら、俺は何は無くても、コイツさえ生きてればいい…と願った。
その願い通りに戻ってきてくれた。
後はそのまま、今の状況を受け入れればいい…。
漫画の道具を片付けようと、段ボール箱を開いた。
ペン立ての中に突き刺さってるペンを握りしめ、部造作に中へ放り込んだ。
荒っぽく備品を片付けながら、ヤケクソようにやってる自分に気づいた。
誰かに止めて欲しいと思う反面、何にも代わらない彼女のことを考えた。
ピンポーン…とインターホンが鳴った。
夜の9時なんかに人が訪ねてくるのは珍しいな…と思いつつ、玄関へと向かう。
「…誰?」
ドアロックを外す前に聞いた。あの事件以来、やたらとドアを開けなくなった。
「友坂です!妹のルナです!」
甲高い声が聞こえた。
彼女に声だけが似てる妹が、開けたドアの向こうに立ってた。

