「リリィ!!」

必死になって体を起こした。
首筋から流れ出る血液は止まることもなく、じわじわと溢れ出してくる。



ぞっ…としてしまった。

恐れてたことが、現実に起きようとしてる。




ーーーしかも、こんな形で……




「リリィ!…リリィ…!!」


何度呼んでも返事をしない。

真っ白な顔をした彼女を手にしたまま、俺はただ、名前を呼び続ける意外、なす術がなかった………