コウヤの視線には気づかなかった。
彼が側を離れていくのが見えて、どこへ行くのかと思ったくらいだった。
すぐに戻ってきたコウヤは、彼女の背後に立ちすくみ、じっと見下ろしてる。
その様子に目を向け、彼女の方に視線を移した時だった。
髪の隙間から光が見えて、なんの光だ…と不思議に思った。
「礼生さん?どうしました…?」
彼女の声に視線を下げた。
その目に飛び込んできたのは、包丁の刃だった。
「コウヤ…!」
ありったけの力を込めて叫んだ。
その叫び声に気づいた彼女が振り向く。
ビクッと背中を仰け反らせて、俺の前に立ちはだかった。
「…コウヤさん…何を……」
体を震わせながら聞いた。
コウヤは薄笑いを浮かべて、彼女の質問に答えた。
「…昨日も言ったろう…?君は邪魔なんだよ…ここは僕とガタさんの棲家なのに……どうして居るんだよ!…出てけよ!!」
刃物が上を向いた。
ガタガタ…と震えだす彼女は、それでも俺の前から離れない。
何が起きてるのか分からない俺は、必死で彼女に叫んだ。
「…逃げろ!」
ビクッとなった彼女が、無言のまま頭を横に振った。
揺れた髪の毛の束を俺に向けたまま、コウヤに言い返した。
「…出ません!礼生さんの側を…離れたくありません!!」
カッ!となったコウヤの目が吊り上がった。
鬼のような形相で彼女を睨み、刃物を振り上げた。
「もう一度だけ言う!出てけ!!」
彼が側を離れていくのが見えて、どこへ行くのかと思ったくらいだった。
すぐに戻ってきたコウヤは、彼女の背後に立ちすくみ、じっと見下ろしてる。
その様子に目を向け、彼女の方に視線を移した時だった。
髪の隙間から光が見えて、なんの光だ…と不思議に思った。
「礼生さん?どうしました…?」
彼女の声に視線を下げた。
その目に飛び込んできたのは、包丁の刃だった。
「コウヤ…!」
ありったけの力を込めて叫んだ。
その叫び声に気づいた彼女が振り向く。
ビクッと背中を仰け反らせて、俺の前に立ちはだかった。
「…コウヤさん…何を……」
体を震わせながら聞いた。
コウヤは薄笑いを浮かべて、彼女の質問に答えた。
「…昨日も言ったろう…?君は邪魔なんだよ…ここは僕とガタさんの棲家なのに……どうして居るんだよ!…出てけよ!!」
刃物が上を向いた。
ガタガタ…と震えだす彼女は、それでも俺の前から離れない。
何が起きてるのか分からない俺は、必死で彼女に叫んだ。
「…逃げろ!」
ビクッとなった彼女が、無言のまま頭を横に振った。
揺れた髪の毛の束を俺に向けたまま、コウヤに言い返した。
「…出ません!礼生さんの側を…離れたくありません!!」
カッ!となったコウヤの目が吊り上がった。
鬼のような形相で彼女を睨み、刃物を振り上げた。
「もう一度だけ言う!出てけ!!」

