恋する時間を私に下さい

「でも…君は女性だし…これからいろいろと…困る場面もあると思うから……」

口ごもるコウヤさんの言いたいことが分からずに首をひねりました。
コウヤさんは鈍感な私に分かるように言い直した。

「つまりさ…着替えとか、その…下の方とか……いろいろとし難いところも多いだろうから……」

顔を赤らめるコウヤさんを見て、ハッとなった。
そこまで考えてなかった自分に気づき、さぁっと顔色が変わった。

「す…すみません…!私…そこまで考えが及ばなくて……!」

…側にいればいいくらいの感じで思ってた。

考えてみれば、コウヤさんの言ってることは当たり前のことで、男性経験のない私に、礼生さんの下のお世話ができるかと言えば無理だし、着替えにしても、裸すら見たことないから恥ずかしくてできないし……。

(でも…やっと彼に近づけたのに、それができないってだけで逃げるのはヤダ…)

「き、着替えとか…は、お願いします……でも、他のことなら何でも手伝いますから。…一緒に面倒見させてください!礼生さんの側にいたいんです!礼生さんが目覚める時、目の前にいたいんです…!」

どこへも行かないと伝えたい。
『OーGATA図書館』もやめたくないと言いたい。
何より私は、礼生さんに自分の気持ちを話してないから……

「お願いです…コウヤさんには…迷惑かもしれないけど……」

「リリィちゃん……」