昨日書いた手紙兼しおりを挟んだ本をそっとカウンターの一角に置く。


・・・いつもの時間になっても彼はまだ来ない





じれったい。


まさかの焦らしプレイ。





♪カラン ピンポーン



あ!きた!





「あの、これ!」


マニュアルなんて無視して、彼に本を渡す。




彼は、無表情で受けとった。



そして、「いつものお願いします。」


と、いって定位置につく。




「はい。」


小さく返事をした声が微かに震える。