傘と雨音







「ねえ」



「どう呪おうか……」



「ねえ、香川さん」



「毎日下痢になる呪いとかあるかな…」



「香川紬さん!」



悶々と呪いについて考えていると後ろからフルネームが呼ばれる。


『香川紬』聞いたことあるぞ。
しかもなじみ深い。
きっとこの名の人は国を収められるくらい素敵な人だろう。

なんせ私と同姓同名………

















「………………なにか………?」



後ろを振り返れば、隣クラスの何たら君とかって男子が私を見ながら立っていた。


何だっけな…岡本(女)が言ってた人だ。


この何たら君、爽やかな顔と優しい人柄で女子から人気があるらしいとかって…




――ねえ、今すれ違った北見君!爽やかな顔と優しい性格で女子から人気なんだよ!――



「ああ、北野君」


「うん、惜しい。北見ね」