だいぶ部屋の雰囲気にも慣れてきた時…


ふと、ある物に目が止まった





『( あの写真…… )』






綺麗に棚に並ばれた
装飾品や置き時計の列に2人の男の子が
並んで写っている写真があった





『( 小学生くらいかな?…
1人はシロだとして
その隣に写ってるのって誰? )』





頭の中でいろんな回想が巡る…


聞いてもいいのか
聞いてはいけないのか考える…




すると


「なぁ…、」


シロが口を開き話しはじめた





「もし、違う人物同士だと
思ってた奴がたった1人の
同一人物だったとしたら……

イスズ、お前ならどう思う?」


『え?』





と、唐突すぎて
よく意味がわからないことを
聞いてきたシロの質問にイスズは戸惑う




なんかの小説、ドラマ…映画の
話しでもしているのか?と思ったイスズ




『そうだな、たぶん驚くと思う…


なんかうまく言えないけど
何か理由(ワケ)があって
そうせざるおえないんだとしたら
その人は、人一倍辛いんだろうなって…』




「………(!?)」




『私は経験したことないから
本当によくわかんないし難しいけど…


凄く…悲しいかな………
裏切られたまではいかないけど……』





最初はどう返そうか迷っていた返事も
次々と真剣な言葉がポロポロと溢れた…




イスズの顔は哀しい表情を浮かべていた