『(そうか…オオカミがここまで)』



イスズはここまで運んでくれた人物が
オオカミだと確信してホッとした……




「どうや、気分は?

ほんま俺が居てへんかったら
ずっと中庭で倒れたまんまやったんやで?」


『うん、大丈夫…

ごめん…
いろいろとしてくれたみたいで』





イスズは手当てをしてくれた
腕の包帯に目をやりそっと触れた…





「そんなん当たり前やろ?」


『……ありがとう』


「ふ(笑)
ひどい顔やでほんまそんなんで
明日から学校行けんのか?」


『あー、ははは…;
( またなんか言われちゃうな… )』


「兎に角や送ったるからええな?」


『うん、わかった』





そしてイスズはベットから出ようとした…



だが




『いっ……!?』





膝に衝撃が走ったのだ