バシ!__バシ!_
「ここはこうやっ……!」
『っく……;』
「そうそう!その調子!」
『おりゃっ!』
場所は変わらず
使われていない古びたプール
そのプールの中で2人は打ち合いをしていた
この数十分前にオオカミから言われた
ある条件とは……
【俺にイスズの稽古相手させてほしい】だった
オオカミ曰く
イスズの力になりたいと
日頃の想い(好き)も込めて勝つ為に
イスズの練習相手を
させてほしいと言ってきたのだ
イスズはオオカミの日頃の想いには
あまり興味はなく気づいていないが…苦笑
バンッ__ガシ!
オオカミの拳がイスズの額に入りそうになる
だが、イスズはそれを掌で抑え掴みとった…
『っはぁ、はぁ…はぁ』
「はぁはぁ…はぁ、はぁ〜あしんどい!」
『休憩しようか……?』
「おんおん!休憩しよ!」
オオカミはプールの壁に自信の背中をつけ
息を整えながら空を見上げる
そんなオオカミの様子を見ていたイスズは
プールから出ていき、その場からも離れていってしまった
「……………?」
オオカミもその様子を見ていたが
さっきの稽古の疲労もありそこまで深く考えずにいた


