闘争少女【後編】完





「なんだあれ……」

『最近あーゆう子多くてさ……

廊下歩くたびに道開けてくれたり
全校集会のときは何人も声かけてくれたり
私なんかしたかなって…はは』

「ふーん…」

『あ、てかもうこの辺でいいよ
やっぱり学校遅れさせちゃ悪いし……』









去って行った生徒の
方向を見つめながら2人が会話をする


繋がれていた手を離そうと前を歩こうとしたが…







ギュ__

逆に先ほどより強く握りしめられた









『え、あの……シロ?もう…』

「ヤダ」

『はい?』

「中途半端な気持ちで
送りたいと思ったんじゃないよ
だからちゃんと門まで送る…ほら、行こ」











そう言って手を引き歩きだした
と言っても門はもうすぐそこに建っていた







向かい側からも同じ制服を着た生徒達と
交差しながら門をくぐってゆくのが見える










そしてイスズとシロ門の前で立ち止まった