闘争少女【後編】完







「わかんねーなら…
あとでたっぷり思い知らせてやる」

『え…なんて言ったの?
もー、意味わかんないんだけど……』









と、シロ小さな声で呟いた言葉は
イスズには聞こえず
だんだんと聖華の制服を着た
生徒達だけが歩く道まで来ていた









ザワザワ____


するとなんだか周りが
イスズ達をチラチラと見ていることに気づいた








「イ、イスズせんぱい…///!」

『ん、なに……?』

「か、かか彼氏さんがいたんですか///?!」

『は?か、かれし?』









突然目の前に現れた
”せんぱい”と呼ぶ後輩らしき生徒に
声をかけられる


だがその生徒から
出てきた言葉にイスズは?を浮かべた








「だって…
手、手繋いでるし…しかも朝から一緒に
登校なんて……っ///

私達の憧れの先輩に彼氏さんがいるなんて!
ぜっっったいに応援します!!!」










その生徒はイスズとシロが
繋がれている手をみるなり
顔を真っ赤にしながらも前のめりに
イスズの顔を見、そのまま立ち去ってしまった