イスズside__







握りしめられた手はそのままに
少し歩いたところで私はシロを止めた









『ねぇ、ちょっと待って…』

「なに?」

『前にもあったの
私が殴りかかろとしたら後ろから抱きしめてきて止めてきた人……』









あの時確か、頭も撫でられて……





前にシロに頭撫でてもらったとき
どこか覚えがあってずっとどこか引っかかってたんだ






でもやっとわかった……




あの時の人とと今の人は同一人物…シロだ









「遅すぎ……この鈍感女」

『じゃ、やっぱり…』

「あの時、止めたのも俺だ
女のくせして殴りかかろとしてて驚いたよ」

『………………………』









シロは前から知っていたと
言わんばかりに呆れた声で言った



なんだ……
私だけずーとモヤモヤしてただけだったんだと
気づかされた









「で、相変わらず喧嘩してんだ?笑」

『!…そんな馬鹿なっ
さっきのはただビビラしてやろうと思って
本気で殴ろうとしたわけじゃない』

「くく(笑)」

『な、何がそんなに面白いの?!』









横で面白そうに笑っているシロ