イスズは話を続けた
『今の私も同じ気持ちだよ。
でももう見ちゃったし?
誰かさんが連れてきたおかげで……
だから私には
これ以上、目指すものはもうない』
「……………………」
『これからは真面目に学校行かないとな』
「……できんのかよ」
『何、その間は…
やろうと思えばできるし
今はリノがいるから大丈夫な気がする
あの頃の私と今の私は違うから』
少し冗談を挟みながらお互い話をしていく
そしてシロはあの件について口を開いた
「俺はこの学校の生徒じゃない……
元々、○▲高に入学予定だった……
だけどある日突然、言われた
”俺の影武者”になってくれって」
『……それがお兄さん?』
「あぁ…兄貴に。
中坊の時からヤンチャで喧嘩もよくして
問題を起こすのは日常茶飯事だった
地元じゃ有名で
そんな有名の兄貴を持てば被害は兄貴じゃなくて俺に回ってくる
最初は反抗せずに無視してたんだけど
だんだん兄貴のすることがエスカレートしてきて俺への被害も対処しきれなくなってきてた」
過去の話、お兄さんの話をするシロは
やはりどこか悲しげな表情を見せる
「そしてついに俺は爆破した……
俺もこの手で人を殴った
それが原因で入学予定だった高校の推薦が
破棄になっておれは落ちこぼれになった
そんな時、兄貴が突然”医者になる”って
言い出して……本当になっちまった
こん時兄貴はオレスカのテッペンになってて
後を受け継ぐ者がいないその間
俺にその影武者になってほしいって頼まれた」
話を聞くかぎり散々お兄さんに
振り回されてきたんだと思い知らされる……


