闘争少女【後編】完






ギギギィィ___

古びた屋上の扉が開かれる






屋上に入ると
眩しい夕陽の光が目にはいった









「ここが、頂点。
オレスカ校のテッペンに
立つ者だけが許される景色だ……」


『ここが…テッペン』









イスズは網の塀まで近づき
オレスカ校の屋上から見る景色を見渡した









『っ………ぅゎ…』








そこには夕焼けに染まる街並みが一望できまさに絶景の場所だった








「綺麗だよな……
1人になりたいときはよくここに来てた」

『そうだったんだ
でもどうして私をここに?私っ…サドに』

「いいんだよ、そんなの…関係ない
ここの学校の仕来りみてーなの俺には関係ない
元々ここの生徒でもないし…」

『………………………』

「なぁ、イスズ
お前が見たかった景色はお前にどう見えてる」









イスズの隣に立ったシロは
前をまっすぐ見ながらそう尋ねた


そんなシロの横顔をチラッと見たイスズは
再び前を向き直し、答えた









『正直……わからない。
実際ちゃんとテッペンを取ったわけじゃないし
感じることはまた違ってたかもしれない』

「俺は…かわらないと思う」

『どうして?』

「俺自身、テッペンに興味がないし
テッペンになりたい奴の気持ちや
ここに立つテッペンの気持ちは俺には永遠にわからないからだよ」










ふとしたシロの俯いた
悲しい顔にイスズは察してしまった











たぶん、お兄さんのことなんだろうと……