闘争少女【後編】完






沢山の人で賑わっていた
三階の1年、廊下には
ほとんどの人が居なくなっていた


居るのはイスズとマルボロ
アカツキにシロ、リノに数人のクラスメート



そしてそのイスズとマルボロの闘いを
見ようと興味津で残っている生徒、お客さんがチラホラ……




バンッ!

ダンッ!

ダンッ!




「やるじゃねーかチビのくせに…」

『最初に会ったときからお前が嫌いだ』

「ちっ(怒)それはこっちのセリフだ」

『さっさとくたばれ……』



そんな2人の会話は周りには聞こえない



ダン!__ズン_



『………っ』

「(ニヤ)」




平等に闘えていると
思っていた2人の闘いは10分を経過していた



それにも関わらず
マルボロの攻撃は止むことを知らない




「俺を怒らせるとどうなるか教えてやる」

『………っ、(笑)』



その言葉に少し笑ってみせたイスズ


だが



バコーーーーーーン!!!



ものすごい音とともに
イスズは廊下を一直線に飛ばされた



『くは…っ…ぅ…』




また周りは悲鳴、そしてどよめきが起こる




”あの野郎、バケモンかよ”

”可哀想…女相手に最低だな”




と言った声が聞こえる







そんな声のする方に
マルボロは眼だけで殺気立たす






ヒッ…;とそのオーラに怯え黙る……