イスズside___







____ヒュ〜

___ヒュ〜





真冬が過ぎ、少し穏やかな風が吹く屋上




私はあの話を聞いてから
学校に来ても授業を受ける気になれなかった




ぼーっと向かいの屋上を見つめて……





『シロがオレスカのテッペン…』





今でも信じがたい事実に気が抜けてゆく




先日のソラルとの闘いも
自分と同等だった相手にギリギリ勝ったことであまり納得のいくものじゃなかったし




それもあってどこか晴れない気持ちでいた分
シロの話しで更に混乱している






『ちゃんと……話が、したい…』







シロ本人から本当のことを
話してほしいと心から私はそう思っていた