誰も見たことがないこの闘いに学校中が湧いた
「すんっ…げ……」
「アイツがテッペンなのは決まりだな」
「1時間ジャスト」
「こりゃ伝説だな…」
窓際から見ていた4人はそれぞれそう呟いた
向こう側には
白金の男だけが立ち尽くしており
周りは大勢の不良達が倒れていた
するとある男が
その白金の男に近づいていくのが見えた
「おい…あれって生徒会の」
「サドだ。」
「やっぱりあの男をテッペンに…」
その様子を見守る4人
会話さえは聞こえないものの白金の男と
サドがなにやら話しているのが見えた
だが、その白金の男から首を振る仕草が見えた
そして白金の男は学校の校舎とは
反対方向に歩き、出ていったのだ……
「……断った?」
ウォーカーがその様子を見て言った
誰もがこの男
がテッペンになると思っていた…なのに
ここへきてまさかのテッペンの座を
拒否した男を見たのはじめてだった……


