闘いが始まってから早30分…
運動場の周りは約半分以上もの不良達が倒れている



誰もが息をのみ
一際目立つ白金の男に釘付けになっていた





__バシ!
バコ!
______ドン!
__バキ!





闘いは更に続く



見物をしている連中達は
興奮さが増してきたのかテレビで
プロレス、ボクシングを観ている感覚で
いろんな野次などか飛び交っている






「スピード、パワー、洞察力、忍耐力
その他諸々、全てが完璧に近い…………」


「この学校の歴史が変わるかもしれないな」





バル、アカツキの他に
2人の男の声が隣の窓際から聞こえてきた






隣の窓を見ると
モスグリーンの髪色をした長身の男と
黒髪のアシンメトリーな髪型の男が
同じように白金の男を見つめながら呟いていた




これがチーム西方の
4人がはじめて出会った瞬間でもあったのだ






4人はお互いの顔を見合わせるも
何も喋る事なく運動場へと顔を戻した