闘争少女【後編】完






「てんめ〜(怒)
おい、イスズ…こいつがルスだ」

『生徒会幹部、四天王の1人…』




少しキレかかっている
マルボロはイスズにその人物の名を告げた




『( 知ってる、あの時に見た中の1人…
こうやってちゃんと見たことはなかった)』




フシチョウを倒したあの時の記憶が
イスズの頭をぐるぐると巡らせてゆく





「じゃあ早速、はじめようか…?」


『待て…その前に
何か言うことがあるんじゃないのか』


「なんのこと?
僕にはちょっとわからないな…

それよりキミを倒して
さっさと終わらせたいんだけど」


「このクソ野郎が!(怒)
汚ねぇ真似してるくせにしらばっくれるとは
いい度胸してんじゃねーか…」






ルスの言っていることは嘘だと
イスズははっきりとわかっていた…が



その隣では怒りを
震えたせているマルボロが今にでも
暴れだしそうだった







『もういいよ、マルボロ…』


「は?何言って……っ『もういい!』」





マルボロの言葉をさえぎるように
イスズはもう一度大きな声で言った





その言葉にマルボロは黙り込む……






『マルボロは下がってて……
ごめん…私いま、相当ヤバいっ…

また私のせいで
皆んながこんな酷い目に……っ…

……許せない。
私はお前を絶対に許さない!!!』


「お前………」





目の前にいるルスを
睨みつけながら殺気立つイスズ





そのオーラにマルボロは驚き
もう何も言ってこなくなった……