ダダダダダ___

ダダダダダ___




廊下には
3人の走る足音が騒がしく聞こえる




特別校舎側の
三階奥にその教室はあった






『ここって……』


「理科室だよ」


『なんでここに
アカツキ達が居るってわかるの?』


「俺がたまたま見かけた……」






そう答えたのはマルボロだ



話によると
丁度、一服(タバコ)しようと窓を開け
しばらくして向かい側の特別校舎から
数人の人影が見えたそうだ






『その人影って…』


「1年のナポレオン貴族連中だ」


『でもそれだけじゃ
ここにアカツキ達が居る保証は…っ』


「聞いたんだよ」





今度はワシタカが答える





「俺が三階の教室に
向かおうと廊下を歩いていた時だった…」





駆け足で廊下を歩く奴等がいた
その顔はハッキリと見えなかったが
この耳でハッキリと聞こえた言葉達があった







”早くしなさい;
とっととこの場から離れるのです!”



”しかししぶとい奴等だったな
【イスズは絶対に来ねぇ来ねぇ】って
あんだけボコボコにヤラれてまだ…”



”おい、無駄口叩いてないで
さっさと報告を、ルスさんに……”







「ってな……」






ワシタカは目の前にいるイスズにそう話した