「…………………」
それでも男は答えようとしない
胸倉を掴んでいた手をゆっくりと話し
周りにいる連中を見渡す
うつむいている奴…
頭を抱えている奴…
恐怖で恐れている奴…
これもうアカツキ達に
何かあったとしか思えない状況だった
イスズはズカズカと
連中達を避け教壇の上に立った
『お前ら…よぉ〜く聞け。
もしアカツキ達に何かあったら
お前ら全員……私が半殺しにしてやる
同じクラスの仲間さへ
助けられねーような
腐った脳のお前らは幼児以下だっ!
覚えとけ……(怒)』
そう言ってイスズは
一人一人の顔を睨むように見ていく
その中の1人と目が合った
「……っひ;あ…っ……」
『何か言いたい事があるなら言え』
「ア、アカツキ達は……っ…
連れて、かれ、たんだ……アイツに」
『連れかれた?』
怯えるように肩を震わせながら男は言う


