闘争少女【後編】完




向かう先は一つしかない……


そこはオレスカ高……


門に入るなり
久しぶりの顔ぶれがそこに居た




「お久しぶりですね〜」

「偉く、有名人じゃねーか」

「………………」




そこにはナポレオンジャケットに
身を包んだ、男が3人立っていた……





『三銃士……』


「四天王のシキを倒したそうですね?」


『それがなんだ』


「今度は同じ2年のルスってやつが
お前を倒そうとしてるらしい…
シキに勝てたからって調子乗ってんじゃね」


『別に調子乗ってねーよ
話はそれだけか?…そこをどけ』






イスズは急いで
その場から立ち去ろうと3人の間をかいくぐる



その中のひとり
一言も喋らなかったアールが
口を開き、イスズを呼び止めた






「副会長の逆鱗に触れないようにな…」


『?……忠告どうも』






あまり聞く耳を持たず
イスズはそれだけを言い再び急いで
校内へと入っていった





この言葉の意味が
今後の闘いの重要さを意味しているとは
イスズは知らず…………