1月も終わりを迎えようとしている頃__ あれからなんの代わりなく 気味の悪くらいに平和な日が続いていた 『何が頼む……だ、バカ』 イスズはあの日の シロの言葉がずっと引っかかっていた シロが何日も姿を現さないことは 皆んなも承知の上、今更”頼む”って言われても 正直、実感がない……… まるで 『2度と会えないみたいじゃん…』 そんな言い方に聞こえたのだ イスズはそう吐きながら 屋上の囲い網にもたれるように座った 『( もう一度ちゃんと話がしたい )』 イスズは心の中でそうおもった