連れてこられた場所そこは……




見晴らしのいい土手だった




ランニングをしている人や
犬の散歩をしている老人に学校帰りの小学生
買い物帰りの自転車に乗った主婦…
さまざまな人たちが行きかっている





「こっち……」と、まだ目的地には
到着していないのか
土手の草むらの坂を下っていく……





そして途中まで降りてバルは叫んだ






「お〜い!待たせたな〜!
途中で見つけたから連れてきたわー」






と、誰かにそう言った






すると目の前には
草野球に扮した草サッカーをしている
見覚えのある顔ぶれがそこにはあった




チーム西方の3人に
最近良く一緒に連んでるオオカミ……



そして1人だけ異様に
光り輝く白金の髪の毛が揺れる……






『( みんな……それにシロまで )』


「おーー!遅いぞ、バル!
こっち人数足りてねーんだから早く入れ!」


「はいはい……
じゃ、ちょっと行ってくんわ」





アカツキがバルにそう言うと
バルはしぶしぶ参加しに行った







イスズはその場に立ち尽くし放置状態
仕方なくその場に座りサッカーをする
アカツキ達の姿をしばらく眺めていた