そして____バンッ!_バコーン!!!







シキはイスズの回し蹴りによって
神社の大きな木の下まで飛ばされていった








「くはっ……ゲホっゲホ…っ…」


『お前にさっき私に言った事を
そのまま言ってやろうか?(ニヤ)』


「?!……ゲホ、ゲホッ…」






今度はイスズがシキが倒れている所へ
腰を下ろ片膝を地につけてししゃがみ込んだ





そしてイスズはシキの前髪を触った。







『…………………』


「??( なんでなんも言わねーんだ )」


『こんな事された経験ある……?

ただ見た目が普通で
イケてないってだけで無視されて…
それでも普通に接してただけで
生意気だって言われて集団暴行される』


「(……イジメってやつか)」


『言葉の暴力も立派な暴力になる
経験したことがないなら尚更
一回経験して実際に感じてみたら分かる』







イスズはの目は感情がない
凍りついたような目でシキを見つめた






「( 目が死んでる……)」






シキは
そんなイスズの目に目が離せなかった



イスズは
言い終えるとその場に立ち上がり






『まだ立てるなら続きをしてもいい』







とシキを見下ろして
神社の石階段へと足を進めていった