手首と鎖が擦れ
だんだんとそこから血がじんわり
流れはじめる
「外せるわけないだろ……」
フシチョウは顎を上げ
優越ながらイスズを睨みつけた
ガン!
ガン!
『そんなの…やってみないと
わかんねーだろ!!!
テメェは黙ってろ、あぁ〜〜!(叫)』
イスズは叫びながら
思い切り力を込めて鎖を外そうと試みる
その間にも手首からは
血がポタポタと垂れ始め普通の人間からしたら
痛さに耐えれず諦めるはずが
イスズにはそうはいかなかった
すると__
ガン!
ガン!
ガリ__…ジャリン
鎖が外れ床に落ちた
イスズは自力で鎖を外したのだ
「!?……なっ;」
フシチョウはその光景を見て怯んだ


