次の日の放課後
リノにはイスズから当分一緒には帰れないと
伝え、リノそれを理解してくれた



『( もう日にちがない…… )』




イスズは学校の
最寄り駅から5つ離れた場所に来ていた


特に目的があって来た訳ではなく
ただ誰も知らない所に1人でいたくなった






どうすれば今より強くなれるのか……


もっと自分にスピードがあれば

もっと自分に力があれば…と考えれば考えるほど時間は過ぎてゆく




そんなイスズは駅を降りて
ただフラフラとどこかを歩いていた




すると少ししたところに
細いコンクリートの道の先から
棒か何かがボコ_ボコと叩く音が
小さいが無数に聞こえてきた


それは金属音でも物音でもない…



イスズ迷わずコンクリートの道を進んだ




そこには………



【関係者以外立ち入り禁止】と
書かかれた看板が傾いており
古びた網のゲートが破られていた




ここに誰かが居るのは間違いない




そう思ったイスズはすかさずその
立ち入り禁止域に入っていった