三日月姫



「いいんですか…?」


「いいのよ!美月ちゃんみたいな可愛い子に来てもらってドレスも喜んでるわ!」


「そうだと…嬉しいです…」


かわいくなんてないけど…ね




「それにしても綺麗な色の髪ね、綺麗な黒。髪の毛も艶々!」


私はお母さんのキレイな黒髪を受け継いで、髪だけは綺麗にしようと、ケアはずっとしてきた。


「はい…お母さんの、おかげです。」


「ふふっ、やりがいがあるわ!」


そういって、サリナさんに周りを編み込みして後ろでハーフで結んでもらい、斜めに流している前髪は緩くカールして、最後に白いバラに三日月のチャームが付いている髪飾りをつけてもらった。


「うわぁ…!すごい綺麗!」


「ありがとう!つぎお化粧するわよ〜
もともとお肌きれいだし、顔も整ってるから、チークと、リップで十分ね。」



美人なお母さんと美形なお父さんのおかけで比較的整った顔をしている私…

でも、自分が可愛いなんて思ってない。だって、みんな個性があるのがいいんだから!



コーラルピンクのチークとそれと似た色のリップをつけてもらって最後にラメが入った透明なグロスをつけてもらった。



「はい!完成!大人っぽくなったわね〜」




鏡を見せてもらうと、普段より大人っぽくなった私がうつっていた。


人ってメイクと髪型と服でここまで変わるんだ…なんて思ったり。



「ありがとうございました、サリナさん。すごく、嬉しい…です。」


「ふふっ、またお喋りしにきてね!」


「はいっ!」