三日月姫



そういうとレイア…勝手に呼び捨てにしてるけど…は、びっくりしたように目を見開いた。


たけど私はまだ言葉を続ける。


「レイアにどんな過去があったかはまだ分からない。でも…レイアを一人になんてさせない。私がしない。」


「私達、パートナーになるんだからね!」



これは誓い。私の誓いだ。



「み、つき…」


レイアが私の名前を呼んだ。

三日月姫じゃなくて…三月って…



「ん?」


「みつき、みつき。」


「レイア…?」


私の名前を何度も呼ぶ。


「みつき、ありがと…う」


「…っ!!」


レイアが…笑った?




『レイア様…!』



リベルが泣いている…?



「リベル!?」


『い、いえ、なにも…レイア様が笑ったのを本当に久しぶりに見て…』



「…そ、そんなに?」


『はい、あの事があってから…レイア様は笑わなくなったので…』


あの事…?

やっぱり過去に何かあったんだね。

でも…それは今聞くことじゃない。



「これからよろしくね!レイア!」


「…あぁ。」