「どうして……?」
「だって、明後日からあの国では災いが起こるんでしょう?止められるのは私だけなんでしょう?」
「そんなの、やらないわけにはいかないよ。」
そうだよ
国の人がどれだけ怖い思いをするか考えると…
私はやらないといけない。
「ふふ、慶次。言ってたとおりね。」
「あぁ、言っただろ。三月は強いって。」
え?えぇ…なんのこと??
「え…っとー」
「きにしないで。
…大変な戦いになるわよ。三月が思っているより、大変よ。本当に…」
「やるよ、それでももう決めたから!」
『三日月姫様』
え…!?
突然声が聞こえたかと思うと、目の前の机に幼稚園児くらいの大きさの男の子が現れた。
「あら、リベル。ひさしぶりね。」
『星良様、お久しぶりでございます。
決意が決まったようなので、三日月姫様のお迎えに上がりました。』
リベルと呼ばれた男の子は私が朝聞いた声と同じだった。

