「そう…地球とは違う…世界。父さんたちはそこで生まれた。」
え……
父さんたちは…
だめだ。
いろんなことが頭でグルグルしてる。
「美月、お母さんは、元三日月姫なんだよ。」
…っ!?
「え…?」
「お母さんはね、三日月姫だったんだけど、それが嫌になってお父さんと一時に逃げてきたの。そして、美月が生まれたのよ。」
そうだったんだ。
なんとなく理解ができた。
…まだアンリデットのことは全然わからないけど…
「それで、私の持っていた力が…娘の三月に受け継がれたらしいのよ…三日月姫の力を受け継いだものは必ず三日月姫の使命を受けなければいけない。」
「16歳の誕生日の2日前に、呼ばれるのよ。」
「…アンリデットの……魔術師に…」
実は、私の誕生日は入学式の次の日…
二日後だ

