「守らせてよ、古都」

「……っ、ばかだよ、伊都は。 なんで、私なんか」



私たちの世界は、あまりにも窮屈で、今にも崩れてしまいそうなほどに脆い。



そうだとわかっていても、私たちはお互いを必要とし、存在を確かめ合い……


そして、

この不安定な世界を守りつづけるのだ。