ハルは笑いながら片手だけ自転車から手を離してあたしの頭をポンポンしてくる。
「は、ハル!!」
ハルは何度もあたしの頭を撫でたりポンポンしたりしてきたけれどこればかりは慣れない。
好きな人に触れられるのはこんなあたしでも照れてしまう。
「何気遣ってんの?」
「気遣ってないよ、ただ少しでも明るい内に帰れた方がいいだろうなと思って‥」
「なるほどねー。でも俺嫌だからな」
「え?」
「青井を独りで帰らせるなんて出来ねぇよー。なんせ青井は可愛いからなぁ」
「もう状態はいいって!!ハルには高島さんしか可愛く見えないんでしょ」
ハルはちょっと声を荒げて言うあたしから手を離した。
街灯のおかげて見えたハルは真面目な顔をしていて胸がギュッとなる。
嫌みなこと言っちゃった。片想いでいいなんて思ってたくせにこれじゃバレちゃう。
ていうかウザいって思われたかな?あたしは焦ってハルの服の裾を掴んで少し先を行くハルを止めた。
「あの‥ごめんね?あたし‥」
言い訳を必死に言おうとするあたしの口にハルの綺麗な手が覆い被さった。

