相変わらずハルはゆっくりと自転車を漕ぎながら歩くのが遅いあたしに合わせてくれた。
一緒に帰りだした頃オレンジ色に染まっていたハルの横顔が今はもう見れない。
その変わりに薄暗い中車の光や街灯がほんのりハルの横顔を照らす。そのたびに綺麗だと思ってしまうしもっと見ていたいとも思った。
「ねぇ、ハル。」
「ん?」
「なんか最近この時間でも暗くなってきたしさ家まで送らなくていいよ?」
今でもハルはあたしの家まで送ってくれる。それがいまだに申し訳なく感じるんだ。
だってあたしはハルの好きな人でもないのに図々しいと思うし‥。

