「ん?どーした?」
「!!」
ハルに見とれていたあたしの目にあぐらをかいて座ったハルの綺麗な顔がドアップで映る。
「は‥ハル‥顔近いよ」
じわじわと顔に熱が込み上げるのが自分でもわかる。
「‥うん。青井は顔真っ赤だね。やべぇ‥すげぇ可愛いんだけど」
ハルは少し赤らんだ顔の口元に手をあててあたしを見つめる。
ハルの長いまつ毛がすぐ近くにある。熱い瞳があたしをとらえる。
「もう何言ってんの‥からかわないでよ」
あたしは恥ずかしくて下を向く。ハルの顔を見ればからかってないことぐらいわかったけれどそう言葉にしなければ勘違いしてしまいそうになった。
そのぐらいハルは熱くあたしを見つめていたんだ。
今まで感じていた越えられなかった壁の存在を忘れてしまいそうだった。
「青井‥」
ハルがあたしの名前を呼ぶ声が聞こえた瞬間にあたしの視界は真っ暗になる。
「え?」
同時に少しずつ伝わってくるあたしのじゃない体温と強い腕。
ハルの柔らかい髪が頬をくすぐる。
あたし
抱き締められてるんだ。

