その日の放課後
また放課後なと言ったハルの言葉が叶えられることはなかった。
いつもと違うのは『ごめん、今日は一緒に帰れない』というメールが届いたこととハルと高島さんが屋上に行く姿が見えたこと。
全ての原因はあたしだという事実がのし掛かる。
行動派過ぎるよ、ハル。
でもそれだけハルの片想いは長くその想いは深かったのだろうか。
ひとりで帰る帰り道はいつもと違って見えた。いつもよりも何倍も遠く感じた。
路上に行った帰りにいつもの場所を覗くとハルの仲間がダンスをしていたけれどハルの姿はなかった。
あたしは無意識にあの日偶然に見つけたハルの姿を思い出していた。
すごく綺麗だった キラキラしてた
何度も何度も頭の中で繰り返したのにまたここに来れば鮮明に思い出せるんだ。
あの日と同じ曲が流れる。振り付けなんかはきっとあの日のものと同じハズなのにハルがいないせいか何も感じない。
ハルより上手い人もいるのにどうしてなんだろう。
やっぱりあの日からあたしの心はハルにしか揺れないよ。
あのときガラス越しに目が合ったっけ。
あたしの勘違いだったのかな? ハルはきっと覚えてもないだろうけど。
あのとき、あの瞬間からあたしの恋は始まっていたのかもしれないね。
きっともう惹かれてたんだ ハルの全てに。

