帰り道




1時間窓の外を眺めてなんとなく今日はギターも持たずに屋上へと向かう


キィ‥


古びたドアを開けると
さっきまで見ていた人が
そこにいた


「お、青井じゃん!!びっくりしたー。おはよう」


「おはよう」


「偶然会うのは初めてのとき以来だな」


「そうだね」



ふたりほぼ同時に
いつもの場所に座る



「今日はギターなしじゃん。残念だなぁ」


「うん、今日は純粋にサボり」


「ぶっ、じゃあ俺もそうだな」



ハルは寝転んで
空を見上げる



「あの雲超綺麗だなぁ」



あたしも一緒に見上げると
本当に綺麗な青空だった



「青井はさ、どうしてあの日屋上で歌ってたん?」


「んー、この自由な感じが好きだからかな」


「そっか、わかる気がする。俺もね、青井といると自由な気持ちになるよ。モヤモヤしたもの忘れるくらいにさ」


今自分がどんな顔をしてるのか鏡を見なくてもわかる。あたしきっと真っ赤だ。


「こ‥光栄です」


あたしは真っ赤な顔を隠すように俯いた