帰り道




ねぇ ハル


そんなに優しい目を
あたしに向けないで




ハルの恋が
うまくはいかないことを
知っているからこそ



報われないとか
言いつつも



いつかは‥


なんて期待してしまうよ





このときのあたしは
どんどん近付く距離に
どこか期待してたんだと思う



近付けど
それでも一定の距離を
保ち続けられてたことを
わかっていながら
忘れてたんだ



あたしの悲しみや想い
ハルの優しさや笑顔で
見えなくなってた



拓哉の悲しそうな顔
忘れたわけじゃなかったのに



あたしはバカだね



あのとき

全てはもう
動き出していたんだね