帰り道





キィ‥



少し古びたドアがゆっくりと開いたことにギターを弾きながら歌ってるあたしは気付けなかった



でたらめにコードを組み合わせて作った曲をひたすらに歌ってた




歌い終わりにいつもはもちろんないパチパチパチという拍手の音が響く



「えっ!?」



慌てて振り向くとそこには顔立ちは綺麗めでオシャレにほどよく伸びた黒髪で身長は平均程度の細身の男が立っていた