帰り道




笑わなきゃ


ハルと一緒にいるために



「は‥ハル‥」


なんとなく上手く呼べなくて笑顔もひきつってしまう


「お、青井来た来た!!さっき美代とそこで喋ってたからすぐ来ると思ってたのに遅かったなぁ、俺ここで青井見てたのになぁ」


「あ‥見てたんだ。ちょっと友達に呼ばれたから遅くなったんだよ」



美代って呼ぶんだ。


あたしはまだ名字なのに。こんな小さなことで一々傷付く自分が嫌になる。



だいたい見てたのはあたしじゃなくて高島さんでしょ?


言えないし言わないけど。



「青井、帰ろっか」



ハルはいつものはにかんだような笑顔をしてあたしの頭をポンッと叩く


ひねくれたことを考えつつもやっぱりちゃっかりときめいてしまうあたし



高島さんに優しく触れた手であたしに触れないで


そう思うのに


本当はずっとずっと触れていたいし 触れて欲しい


そう思うあたしもいる



ほんとあたし意味わかんないね