帰り道




高島さんのタオルは鞄にしまって制服の袖口で涙をふいた。


なんとなくあの子の優しさに触れたくなかった。あたしはあの子のように可愛くなんてなれないんだ。


玄関の方に戻ると いつもと同じ場所でハルはいつも通り校門の方を見つめていた。


今では何を見ていたかはわかるんだ、高島さんだよね。



ハルも胸を痛めているの?切ない思いしてるの?


待ち合わせが駐輪場じゃないのは 時間遅いのは 高島さんと鉢合わせしないため?勘違いさせないため?


マイナスなことばかりが頭に浮かぶんだ。



ねぇ ハル


いつも待っててくれてるんだと思っていたけれど その場所はあたしを待つ場所じゃなくてあの子を見つめる場所だったの?


拓哉と二人乗りして帰る高島さんを切ない胸を抱えて見ていたの?


ねぇ ハル

早く来るのはいつも靴箱まで高島さんと来るためだったの?