「さぁて‥凛、友姫たち邪魔だし帰ろっか」
「う、うん」
友姫はギュッとあたしの手を握って言う。勘の鋭い子だからわかってしまったのかもしれない。
「じゃお幸せにねー」
「えへへ、またね凛ちゃん、友姫ちゃん」
「またなー」
そんな冗談を言いながら今にも泣きそうなあたしを玄関から見えない位置に引っ張っていく友姫。
その優しさに更に涙が溢れそうになる。
「30分まではもう少し時間があるし、小山くんはまだ来てない。」
「う‥うん」
「凛、相羽春輝が好きなの?」
「え!?」
「友姫ね、前に凛が相羽といるとこ偶然見たことあるの、隠さなくで凛」
「うん‥好きだよ」
「そっか‥さっきね、高島さんが話してるとき誰といたんだろって興味本意で玄関を見たの。そしたら‥相羽だった。なんかつじつまが合った、凛の涙の理由も、凛が相羽といるときの幸せそうな顔の理由も」
友姫はすごいね、ハルには伝わらない声のない言葉も聞き取ってくれるんだ。
「詳しいことはまた今度聞く。今日はとりあえず涙をふいて相羽と帰りな?いつも一緒に帰ってるんでしょ?」
「うんっ」
「あたしはもう待てないから小山くん迎えに行くわ笑」
「うん、ありがとう友姫」
友姫は優しく笑ってグランドに向かって行った。

